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Claude Codeを自然言語インタープリタとして活用し、エージェントシステムを構築する手法を示したガイドです。
変数の保存と参照を試してみましょう:
変数に保存:
「春をテーマにした俳句を3つ作成して{{haiku}}に保存してください」
変数を参照:
「{{haiku}}の中から最も美しいものを選んで改良してください」
Claude Codeで上記をそのまま実行すると、自然言語マクロプログラミングが体験できます。 (注意: CLAUDE.mdにおけるマクロ定義が必要になります)
自然言語マクロプログラミングの中核となる10のデザインパターンを、基本4パターンと高度6パターンに分類して体系化しています。
タスクを順次実行し、前の処理結果を次の処理に渡す基本的な実行パターン
複数のタスクを同時実行し、効率的に処理を完了する並列実行パターン
状況に応じて異なる処理経路を選択する条件分岐パターン
TODO-listベースの反復処理とFew-shot Pattern Loopによる効率的な繰り返し制御
複雑な問題を段階的に分割し、TODO管理により解決する再帰的アプローチ
過去の実行結果を学習し、改善提案を生成する経験学習パターン
外部環境の情報を取得し、知識体系を構築し、状況に応じた適応的処理を実行
人間の判断を適切なタイミングで組み込む協調型実行パターン
エラーを予測し、適切な回復処理を実行する堅牢性向上パターン
実行状況を可視化し、問題の特定と解決を支援する開発支援パターン
構成: Pattern 1-4(基本パターン)と Pattern 5-10(高度パターン)、さらに Appendix(専門技術)を組み合わせて実用的なシステムを構築できます。
統合効果: 複数パターンの組み合わせにより、A.5俳句生成マルチエージェントのような協調型システムが構築可能になります。
付録:高度な技術要素と実用化技術
- A.1: システム制御とリソース管理
- A.2: Event-Driven実行
- A.3: 重要なタスクでのリスク軽減戦略
- A.4: Python Tool Integration(Python ツール統合)
- A.5: マルチエージェント・システム設計(variables.json黒板モデル・俳句生成マルチエージェント実装例)
- A.6: 監査ログシステム(透明性と責任追跡性の確保)
- A.7: LLMベース検証システム(LLMによる実行前静的分析による安全性確保)
- A.8: メタプログラミング(動的マクロ生成・検証・評価・改善による自己適応システム)
- A.9: アンサンブル実行と合意形成(確率的動作への統計的対抗策)
- A.10: 型安全性とスキーマ管理(段階的型安全性強化とスキーマベース体系的データ管理)
- A.11: 並行アクセス制御と楽観的ロック(variables.json並行アクセス制御による安全性確保)
- A.12: LLMベース評価テスト(確率的システムの品質・創造性・論理性評価)
- A.13: 変数管理の永続化とスケーリング(データベースによる堅牢な状態管理)
- A.14: ベクトルデータベースとRAG活用(知識ベース・経験学習による動的知識システム)
- A.15: ゴール指向アーキテクチャと自律的プランニング(4段階フロー・PDCAサイクルによる完全自律システム)
実践的な応用例
- 俳句生成マルチエージェントシステム・ブログ作成・投資判断支援システム等
- 業務自動化・並行処理制御への応用手法
- macro.md - メインガイド(10デザインパターン + 付録参照)
- Appendix.md - 付録(高度な技術要素と手法)
- examples/ - パターン別実例集
- haiku_direct.md - 実例(俳句生成システム)
- CLAUDE.md - マクロ定義ファイル
- debugger.md - デバッグモード仕様書
- 技術的な質問・バグ報告: GitHub Issues
- 学術的なお問い合わせ: wadayama@nitech.ac.jp
MIT License - 詳細は LICENSE を参照。
- Tadashi Wadayama - プロジェクト設計・文書作成
Last Updated: 2025-07-05
Author: Tadashi Wadayama (with assistance from Claude Code)
License: MIT License (2025)